本長篠では上りホームに313系が停車していました。
おそらくは区間運転の折返し車両でしょう。
ここは豊橋エリアの区間運転北端です。
本長篠を出ると、車窓が丘陵地帯から山間部のそれへと一気に変わります。
道路も線路も集落も、
川から少し上の斜面に比較的なだらかな場所を見つけて密集。
カーブの途中、一面一線の小さな駅に停車しました。
湯谷温泉です。
およそ都市間特急が停まるとは思えない雰囲気の小駅。
しかしここでは、自由席車両から一組の方が降りたようです。
険しい谷を縫って走る様は、ちょっと規模の大きい黒部峡谷鉄道。
ふいに立派な高速道路が現れました。
入口も近いようで、青看板を見るとやはり「三遠南信自動車道」です。
地元と道路マニア以外には馴染みが薄いであろうこの道路、
名前の通り、浜松から三河を通り飯田へとつながる高規格道路ですが、
あまりに険しい地形と脆い地質のため計画の変更を繰り返し、
着工から30年以上経った今でも全通の見通しが立っていない不遇の道路です。
しかし交通の便が非常に悪いエリア故、
少しづつの部分開通でも大きな恩恵がもたらされていることでしょう。
特徴的な駅舎の三河川合駅。
近年は駅舎の改築が進み、
いわゆる無人駅はバス待合室程度の簡素な駅舎となるケースが増えました。
街の玄関口としては寂しいかぎりですが、
廃止にならないだけありがたいと思わねばいけないのでしょうか。
この後、東栄駅で更に特徴的な駅舎を見かけたのですが、
残念ながら撮影が間に合いませんでした。
こういう点では普通列車の旅が良いですね。
道路も集落も完全に山里のそれです。
もちろん線路もトンネルと橋梁の連続に。
都市部と違い、特発は落石多発地帯の合図。
河床が近くなり、景色も少し開けてきました。
そして山を越えて走る多くの高圧鉄塔。
いよいよ電源地帯が近付いたという事です。
少し前の渓谷からは想像できない穏やかな地形。
列車は速度を落とし駅に入ります。
中部天竜に到着。
ここで上りの「伊那路2号」と交換しました。
=続く=
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