着席し荷物を整理しているととすぐに発車。
最前列4席のうちD席だけが残っていたのでA~Cは三人連れの方かと思っていたのですが、乗っていたのは海側の二席だけ。C席は空席のまま下田を発車しました。
登場時は固定座席4列だった展望席も今はリクライニングシート3列に改良され、
快適な展望旅行が楽しめます。
ただ、前面展望についてはシンプルデザインのリゾート21に軍配が上がるのは仕方ないところでしょうか。
空いているうちに車内を見学。
螺旋階段を降りて一階のキッズスペースへ行きました。
(ただし、ここから続く車内の写真は行動順とは一致しません)
キッズスペースはまま見かけますが、
ここは日本の鉄道史上でも珍しく一階の全フロアをキッズ用とした構造。
連結面寄りには授乳室もあり、
乳幼児連れの家族旅行でも積極的に鉄道を利用してもらおうというスタンスは素晴らしいものだと思います。
惜しむらくは、自宅からと宿泊先までの交通は必ずしも乳幼児連れに優しくないのと、
利用率とランニングコストの問題でしょうが設備の老朽化が著しい事です。
連結面寄りから先頭部寄りを見たところ。
グリーン車等の車内AVサービスは改造時に撤去されましたが、
子供室やグリーン車のサロンには懐かしい4:3画面のブラウン管TVが残っています。
が、残念ながら稼働はしていません。
子供室を通り抜けて9号車方面に向かいます。
最近はダブルデッカーに乗る機会と言うと普通列車グリーン車ばかりなので、
富山で乗る時もそうなのですが、
吹き抜け的な構造を持つ直線階段を見るととても贅沢な空間に感じます。
10号車のデッキ横にはアテンダントさんの控室となる乗務員室。
カーブドガラスを用いた窓も贅沢な設計です。
ドア寄りのスペースは公衆電話跡でしょうか。
デッキにある車内案内図。
色々な設備を持つこの列車にこそ必要なものだと思います。
アルミプレートに白いイラストなどでセンスは良いのですが、
反射やコントラストなど難しく、うまく写真に収めることが出来ませんでした・・・
トイレや洗面台は割と普通の造り。
他の場所と比べると、もうひとひねり有ってもいいかな、
と思うシンプルなデザインです。
走行中はあまり感じないのですが、
ドアと床との階段でハイデッカー構造であることがわかります。
ドア横にあるミニロビーのようなところ。
車内案内には、この7号車と3号車に「カウンター」と表示があるのですが、
窓も無く喫煙スペースでもなく、
何の目的で作られているのかよくわからない場所です。
(その後調べたところ、車内分煙時代に7号車は喫煙車だったそうで、
禁煙車の旅客が喫煙するためのスペースでもあったようです。)
10号車以外の普通車はハイデッカー構造。
ダブルデッカーと同じ車体断面のため、とても広々した空間が広がります。
また、座席の色は赤系統と青系統が交互になっています。
売店スペースはミニビュッフェとしても使えると思いますが、
縮小の一途をたどる車内営業戦略のためとても限られた販売品目になっています。
それでも、明るいスペースに陳列されたお菓子類などに、
観光特急としての華やかさを演出しようという販売員さんの努力を感じました。
=続く=
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