バイパス化されていない区間は、
大型車同士の行き違いには神経を使う規模の山岳道路。
線形改良されて街道としての機能は向上しましたが、
沿道にあった名所「おいらん淵」は人が近づくことの出来ない
幻の史跡となってしまいました。
まあ、観光地としては色々難のある史跡だった事は確かですが・・・。
山区間で唯一の街、丹波山にある道の駅で休憩。
お釜のようなキャラクターがあちこちに。
これは何、と息子にも聞かれましたが・・・
これこそ丹波山村のマスコットキャラクター、
「タバスキー」です!
何でも、この地でのUFOの目撃情報や、「丹」の字をモチーフにしたキャラだとか。
道の駅自体は特産品直売所や日帰り温泉などが隣接され、
近年郊外で流行っているタイプの施設です。
が、ここで見つけたニチレイの自販機は特筆物でしょう。
何しろこの街道、奥多摩市街地から塩山市街地までの間、
コンビ二はもちろん、飲み物の自販機もろくにないのです!
早朝夜間に通る際は貴重な食料補給場所です。
丹波山の中心街を越えて少し行くと、
いつの間にか渓谷の水面が上がっていることに気付きます。
ここはもう奥多摩湖の湖頭。
しかしまだ丹波山村なので街路灯に「タバスキー」が居ます・・・。
そして橋を渡り、東京都へ。
この付近から小河内ダムまでは、
奥多摩湖沿いのクネクネ道になります。
小河内ダムを過ぎると、その直下となる付近で頭上を通る謎のガーダー橋。
もちろん実体は謎でもなんでもなく、
「水根貨物線」の架道橋です。
小河内ダム建設の資材運搬のため東京都水道局の貨物線として活躍したこの路線、
ダム完成後は実質的な廃止線となりましたが現在も扱いは「休止線」であり、
西武鉄道を経て奥多摩工業の所有となっています。
国道からも目立つコンクリート橋。
首都圏の(実質的な)廃線跡としては西武の「安比奈線」と並ぶ有名処です。
国道は奥多摩の市街地に入っていきますが、
今では多摩川右岸にバイパス道路が開通して通過時間も大幅短縮。
ただしこの区間は国道でも青梅街道でもありません。
余談ですがこの「青梅街道」、
新宿から青梅まではともかく、
青梅を過ぎても「奥多摩街道」や「丹波山街道」「塩山街道」とは呼ばれず「青梅街道」のままです。
「青梅に行く街道」というより、
甲州街道のバイパスとして「青梅を通る街道」という意味で名づけられたのでしょうか。
などと考えながら山道を走り、
どうにか日没とほぼ同時に帰宅しました。
今日の帰りを急いだのは花火大会の為。
季節はずれのローカルな花火大会ですが、
私にとっては夏の始まりを告げる風物詩なのです。
<終わり>
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