【富山→立山 富山地方鉄道本線・立山線 TY1レ 10030形「ダブルデッカーエキスプレス」3両】
ほぼ一年越しの課題となっていたダブルデッカーエキスプレス。
夏の朝日を浴び、立山に向けて出発です。
すぐ隣には新幹線の高架橋。
少し走ると海沿いに向かう北陸本線と別れ、扇状地の要を目指します。
独特なホームの寺田で本線と別れ、立山線へ。
鮮やかな緑の向こうに見える立山連峰。
もっとも地鉄らしい風景です。
眺望が良い2階席でも、
その高さを最も感じるのは他の列車と並んだ時。
岩峅寺で上り列車と交換しました。
平野部を走るのはここまで。
沿線の景色は急激に山岳色が濃くなります。
撮影地の名所、千垣橋梁。
常願寺川と立山連峰の眺めは列車からも景勝地です。
速度を落とし、観光アナウンスも入って嬉しい旅客サービス。
かつては登山者や工事関係者で賑わったであろう有峰口、本宮も今は無人の寂しいたたずまい。
それでも夏山シーズン盛りとあって、登山者らしき方も若干見られました。
本宮を過ぎると、大型車が走っているのが不思議なくらいの山岳路線になります。
激しい浸食作用が見て取れる常願寺川。
前回訪れたときは豪雨の後で、厳しい自然の一面を見せ付けられました。
今日は穏やかな顔を見せてくれていますが、
それでもかつて専門家を「これは川ではない、滝である」と言わしめた流れは豪快です。
もう一度常願寺川を渡り、終点の立山に到着。
まるで地下駅のような立山駅。
ここは下界と山の境界です。
【立山駅周辺(千寿ヶ原)】
「特急」で来たダブルデッカーエキスプレス、
折返しは「普通」で富山に戻ります。
こちらに乗れば特急・指定席料金は不要で、所要時間も10分ほど長いためやや長く楽しめます。
一本早い列車で来てこちらに乗る計画も考えたのですが、
混雑度が予想できなかったため今回のルートにしました。
ですが、まだアルペンルートから降りてくる時間には早いためか意外なほどの空き方です。
ちょっとこの列車で帰りたくもなりましたが、
前回は雨で出歩けなかった千寿ヶ原地区を見るためグッと我慢。
アルペンルート富山側の玄関口となる立山駅。
ケーブルカーの発着と共に若干の出入りはあるものの、
基本的にはまだオフピークタイムですね。
地鉄電車の向こうをケーブルカーが上がっていきました。
駅前には「称名滝」へのハイブリットバスが停まっていました。
落差日本一といわれる称名滝、かつてドライブでその駐車場まで行きましたが、
そこからから徒歩30分の表示を見て引き返してきた思い出が・・・。
周辺の案内図がありました。
ここはアルペンルートの玄関口であるだけでなく、立山砂防事業の基地でもあります。
駅のすぐ横にある立山カルデラ砂防博物館。
地学好きとしては、一度は見学したい場所です。
隣接してそびえる立山砂防事務所。
構内には憧れの砂防軌道が見えました。
駐車場から見える、裏側からの構内。
玄関口に覗いていた機関車は体験学習会用の列車のようです。
立山砂防事業の広報事業として行われている体験学習会、
以前は富山県在住者限定で行われていたそうですが現在は資格制限は無く、
いずれは申し込んでみたいと思っています。
ロータリーから少し歩くと、常願寺川にかかる「真川大橋」があります。
ここから地鉄電車を撮影することに。
1315レ
冬季は岩峅寺止まりとなる季節列車がやって来ました。
<続く>